日常生活における自分をレベルアップ|茶道教室で学んだ3つのこと

茶道教室で学んだ日常生活でも意識したい3つのこと

少し前から、月に1度、茶道教室に通っている。

表千家の教室に通い始めたばかりで、お稽古は今回で4回目。

まだお手前はしたことがなく、お客さんとしてお茶をいただく練習をしている。

今回のお稽古では、とても感動する学びがあったので、記しておきたい。

1.そんなところにまで心遣いが!お皿の向きと心遣い

茶道教室では、まずは生菓子と一服目のお茶をいただき、その後に、干菓子と二服目のお茶をいただいている。

そのような流れで、いつもの通り干菓子が運ばれてきた。

お盆のような平たいお皿の上に、甘いおせんべいのような焼き菓子と、鳥の形の和三盆。

お皿には、紫色の鮮やかな菖蒲(あやめ)が描いてあった。

美味しそうで可愛いお菓子を見て、少し気持ちが舞い上がっていたところ、先生がおっしゃった。

「お客さんがお皿まで楽しめるように、お客さんから絵柄が綺麗に見える向きで差し上げるのよ。」

「こんな小さな気配りは、昔は家庭でも当たり前だったかもしれないけど、今はどんどん少なくなってきているのよね。そんなことを、お茶の世界にはしばしば見ることができるの。」

その言葉を聞いて、感動した。

日常生活の中でも、サラッとそんな心遣いができる人になりたいな、と思った。

2.必ず、左手も一緒に

「何をするにも、左手も一緒に。」

お箸を手に取る時も、お箸を置くときも、左手に一度そっと載せてから右手で受ける。

もちろん、お皿を移動させる時も、お茶碗を手に取ったり置いたりする時も。

バタバタとしてしまいがちな日常でも、さりげなく左手を一緒に添えられるといいな。

そんな、所作の美しいひとでいられたらいいな、と思った。

3.おもてなしの気持ちを、受け取ることができるひとであるために

茶道のお手前では、知識や経験、心遣いや心の余裕が大切だということは、誰しも何となくイメージできると思う。

今回は、おもてなしを「受け取る側」にも、知識や経験、心遣いや心の余裕が大切だということを深く感じた。

例えば、先ほど、お菓子を載せるお皿の向きにも心遣いがあったというお話をしたけれど、普段の生活でするようにただただ何となくお菓子を受け取っていたら、見逃してしまうかもしれない。

現代においては、日常生活や外食、親戚や友だちのお家を訪問する時などに、お皿にまで目を向けることは少ないのではないか?と思う。

しかし、もしかしたら、その方はお皿にまで心配りをして、提供してくださっているかもしれない。

そのことを知っているかいないかや、そのことに気付けるほどの心の余裕があるかどうかは、おもてなしの気持ちに気づいて受け取ることができるか否かに関わってくるのではないかと思う。

おもてなしの心配りに気づいてしっかりと受け取り感謝できる人生って、豊かだな。
気づいて受け取ることができるひとでありたいな。